2020年4月、You Tubeに童謡唱歌を紹介するチャンネル「童謡唱歌 雅楽寮 狼の歌」を開設しました。
時代が流れる中で、歌われることが少なくなった童謡唱歌を紹介し、少しでも多くの方に知っていただきたい、後世に伝えていきたいという思いで、このチャンネルを立ち上げました。
できれば魅力的なキャラクターで伝えていきたいと思い、アニメーションで作成することにしました。
こういった動画作成が初めての私は、動画作成ソフト、著作権のこと、キャラクターの作成方法、合成音声ソフト、キャラクターの動かし方など、いろいろとインターネット等で調べ、少しずつ勉強しながら作成しています。
その中で、いろいろな方がわかりやすく説明されているホームページには、本当に助けられました。
また、平日はフルタイム会社員として働き、さらに強迫性障害という精神疾患も抱えている私は、動画作成の作業が滞ってしまう期間があり、その間に前回自分がした作業を忘れ、また一から調べながら作成、という、とても非効率な状況に陥ることもあります。(ああ、これどうだったけ、、、という、とてももどかしい感覚です。)
このカテゴリでは、自分が行っている動画作成の方法を記録して備忘録とすると同時に、同じようなことで困っている誰かのヒントになればと思い、作成しています。
なお、私がド素人なので、あまりにも遠回りな方法や非効率な方法で作業をしていることもあります。その場合は、、、笑ってやってください、、、
動画作成の流れと使用ソフト
1 紹介したい童謡唱歌を決め、紹介のストーリーをイメージする
ほとんどそのときの気分で作成しています。このとき、10分程度の紹介ストーリーをイメージします。
2 楽譜を探す
ほぼ全ての音楽作品は、基本的に著作権により保護されており、これを侵害することは、著作権法違反となり、犯罪です。
著作権(英語: copyright)は、作品を創作した者が有する権利であり、また、作品がどう使われるか決めることができる権利で、知的財産権の一種です。日本では「著作権法」(昭和四十五年法律第四十八号)により規定されています。
著作権法によると、作者の思想や感情が表現された文芸・学術・美術・音楽などを著作物といい、創作した者を著作者といいます。
私たちが作成する著作物(小説、音楽、写真、絵画、ブログ記事等)は、この著作権により保護され、また著作権により他人の著作物の利用が制限されています。
著作権は、同じ知的財産権の一種である特許権、商標権と異なり、著作者が著作物を創作した時点で発生し、権利を得るための手続は一切必要ありません。(特許権や商標権は、登録の申請を行い、それが承認・登録された時点で権利が発生します。)
著作権法によると、著作権の保護期間は,原則として著作者の生存年間及びその死後70年間です。(例外もあります。また、外国作品の場合、さらに注意が必要です。)
詳細については、文化庁ホームページ「著作権」をご覧ください。
著作権についてはけっこうややこしいので、私は基本的に著作権が消滅したパブリックドメイン(public domain)の作品・楽譜を使用するようにしています。このブログで使用させていただいている写真や絵画で、その下に「Licensed under “Public domain”」と記載しているものがこれです。
童謡唱歌の場合、その作品自体は著作権が消滅していることが多いのですが、問題は伴奏が記載された楽譜です。
童謡唱歌は、歌詞とメロディーで発表されてることが多いため、伴奏部分は後の人が作成している場合が多く、様々な種類があります。
動画の中でキャラクターに伴奏なしの状態で歌わせる場合、童謡唱歌がパブリックドメインの状態にあれば難しく考える必要はないのですが、やはり前奏や伴奏がないと、少し寂しく感じてしまうものです。
そこで、私は、パブリックドメインの状態にある伴奏付きの楽譜、また、作者が商用利用を含め使用を認めている楽譜を探し、それを使用させていただいています。
音楽についていえば、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC:Japanese Society for Rights of Authors, Composers and Publishers)が管理している楽曲の場合、JASRACと許諾契約を締結しているサイトであれば、動画の投稿者が個別に許諾を得なくても、動画をアップロードすることができ、この「JASRACと許諾契約を締結しているサイト」というのが You Tube になります。
JASRACが管理している楽曲は、JASRACホームページより検索することができます。
- J-WID(ジェイウィッド):JASRACの管理楽曲を検索する作品データベース
これを You Tube で公開するだけならいいのですが、それを You Tube 以外のサイトで紹介するとなると、JASRACに楽曲の使用申請を行う必要があります。
私の場合、You Tube で公開した作品をこのブログでも紹介したいので、別途JASRACに使用申請が必要となり、使用料を支払わなければなりません。この手続きを怠ってしまうと、著作権法違反という犯罪を犯すこととなります。
インターネットで検索すると、「ある日いきなりJASRACから多額の使用料請求書が届いた」「JASRACから警告メールが届いた」等の恐怖体験を綴っておられる方のブログが多数ありますので、それを読むと著作権を侵害することの恐ろしさというのがわかっていただけると思います。
私はこういうややこしいことが苦手なので、著作権の消滅した楽譜、或いは商用利用も含め利用が認められた楽譜しか使用しないことと決めています。
今後パブリックドメインの伴奏付き楽譜、或いは商用利用を含めて利用が許可された楽譜がない、というような状況に陥ることもあると思いますが、そのときは伴奏なしでキャラクターに歌わせるか、適当で幼稚ではあるものの、自分で伴奏を付けるしかない、と思っています。
3 楽譜を電子データへ変換する
楽譜は所謂「紙媒体」です。これをパソコンで編集するためには、電子データに変換する必要があります。
童謡唱歌の楽譜はそこまで難しものではないので、知識のある人であれば電子データへの変換はそんなに難しい作業ではないのかもしれませんが、今の私には無理です。また、これを勉強している時間も少し惜しい、手っ取り早く、PDF楽譜を電子データに変換する方法はないかと探し、見つけたのが Muse Score という無料で使える楽譜作成ソフトです。
この Muse Score を使い、PDF楽譜を電子データに変換していきます。
具体的な方法はこちらの記事で紹介しています。
【動画作成の流れ1】楽曲を決め、著作権の管理について確認し、PDF楽譜を電子データにする(「Muse Score」の使用)
4 歌声音声合成ソフトで歌を作成
自分で演奏し、歌を歌うことができる人であれば、それを撮影して You Tube にアップするのが手っ取り早いです。
しかし、私の歌なんて誰も聴きたくないだろうし、そんな勇気もありません。
そこで、ついつい「美少女」に手を出してしまいました、、、
ちなみに、私は全て「ダウンロード版」により購入しています。
さとうささら
私なりにいろいろと調べ、最初に購入したのが「CeVIO さとうささら ソング&トーク スターター |ダウンロード版」です。
「さとうささら」を選んだ理由は、歌声、話し声が一つのソフトで作成できるから、そして、「かわいい」からです。
私は余計な個人情報を登録したくないので、Amazon で購入できるものは Amazon で購入しています。「さとうささら」は、Amazon で購入しました。
「さとうささら」の声は元気な女の子、という感じで、とても伸びやかで明るい歌声が魅力です。
しかし、ここで私は一つの問題にぶつかります。
コンピューターで音楽を作成する場合、「歌声」の部分と「楽器」の部分は、全く別のソフトで作成する必要があります。
私はそれを知らなかったのです。
「さとうささら」のソフトは「歌声」のみ作成するものであり、伴奏部分は他のソフトで作成する必要がありました。
そこて、私はいろいろな無料ソフトを使用してピアノ伴奏を作り、ささらちゃんの歌声にあわせてみたのですが、同じ楽譜から作成したMIDIデータなのに、どれだけテンポを調整しても、歌声とずれるのです。これは単に私の技術が未熟なだけで、本当はすごく簡単にできることなのかもしれませんが、私はこれを解決することができませんでした。
そして、一つのソフトで「音声」と「楽器」の両方を編集することができる(厳密には一つ購入するだけで二つのソフトが利用できる)初音ミクを購入することとなります。
ちなみに、コンピューターで作成した合成歌声について「ボカロ」という言葉をよく耳にします(話し声の場合は「ボイロ=VOICEROID(ボイスロイド))。
「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標であり、ヤマハが開発した音声合成技術及びその応用製品の総称です。
「さとうささら」は、CeVIO(チェビオ)という音声合成ソフトウェアの一種で、「HMM(隠れマルコフモデル)」という手法が採用されています。
これは、ボーカロイドやボイスロイドのように、人の声を録音して分割したものを繋げるのではなく、人が声を出す過程をシミュレートして音声を作成するものであり、口や喉の形、声の大きさや高さなどがパラメーターとなるという、画期的な技術を採用したものです。その分、さとうささらの歌声は自然です。
「さとうささら」の声は、第一回「早春賦」のさらの声で利用しています。多少棒読みな部分がありますが、それは私の技術不足です。歌声は5:23あたりに入っています。
[char no=”2″ char=”さら”]初代さらの声は、ささらちゃん[/char]
不自然に挿入された「さら」のアカペラには、こういう経緯があったのです(せっかく購入したし、せっかく歌声を作ったので使いたかった、、、)。
初音ミク
私が最初に歌声ソフトを選ぶとき、初音ミクはあまりに有名なため避けていたのですが、上記の理由で結局購入することとなりました。
私が購入した「CRYPTON クリプトン ソフト音源 初音ミク V4X」は、ボーカルエディター「Piapro Studio」を標準装備し、200種類以上の楽器を収録した音楽制作ソフト「Studio One Artist Piapro Edition」も付属しているので、これだけで「歌声」と「楽器演奏」を編集することが可能です。
ちなみに、初音ミク以外にも、巡音ルカなどのバーチャルシンガーも存在しますが、初音ミクの声が一番好きだったので、ミクちゃんを採用させていただきました。
これは、ダウンロード版の取り扱いが Amazon になかったため、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社公式ホームページからダウンロード版を購入しました。
有名なだけあり、優秀でとても使いやすいソフトです。私のような素人でも、ほぼ直感で操作することができます。(その分使いこなせていない機能はたくさんありますが、それは今後勉強していきます。)
しかし、またまた私はここで壁にぶち当たります。
第一回「早春賦」の式部の歌声が初音ミクなのですが、なんか、私の中の式部のイメージに比べ、ミクちゃんの声が幼なすぎる。私の中の式部は、もう少し落ち着いたお姉さんの歌声なのです。
[char no=”3″ char=”式部”]式部です[/char]
そこで、第二回「青葉の笛」で刑部というキャラクターを登場させることにしました。
[char no=”6″ char=”刑部”]刑部です[/char]
でも、式部も使いたい、、、
そして、私の散財は続きます。
私は、式部の声優として、東北ずん子ちゃんを購入することとなります。
東北ずん子
Piapro Studio プラグインでは、クリプトン製以外のVOCALOID 歌声ライブラリも使用することができます。
私が購入した「CRYPTON クリプトン ソフト音源 初音ミク V4X」はPiapro Studio プラグインが同梱されているため、対応しているVOCALOID の歌声ライブラリを購入することで、初音ミク以外のシンガーも使用することができるようになります。(使用するソフト(アイコン)は一つで、歌声を作成するとき、シンガーを選択する方法となります。)
- Piapro Studio プラグインとPiapro Studio スタンドアローンについて(Cryptonホームページ)
- クリプトン製以外のVOCALOID 歌声ライブラリの使用方法(Cryptonホームページ)
歌声ライブラリは、ヤマハ株式会社のサイト「VOCALOID SHOP」で使用できる歌声一覧を確認することができ、さらに視聴、購入することができます。
ここで、ほんと視聴しまくりました。何回も視聴し、You Tube で公開されている様々な歌声も聞き比べ、私が式部の歌声として採用したのが、東北ずん子ちゃんです。
これも、Amazon でダウンロード版の取り扱いがなかったため、ヤマハ株式会社の「VOCALOID SHOP」からダウンロード版を購入しました。
東北ずん子ちゃんは、ほんわりとした優しい歌声が特徴です。
あと、東北ずん子は、「かぐや」の声として採用している東北イタコの妹という設定なので、それも選ぶポイントの一つとなりました。
IA
実は、東北ずん子ちゃんを購入する前に、私は式部の歌声としてIAを購入しています。
これも、Amazon でダウンロード版の取り扱いがなかったため、ヤマハ株式会社の「VOCALOID SHOP」からダウンロード版を購入しました。
IAは、透明感とツヤハリがある歌声が魅力のバーチャルシンガー。何回も視聴し、You Tube でいろいろな歌を聴いて購入したのですが、実際に使ってみると、私の式部のイメージより、少しお姉さんすぎる感じでした。
なんかイメージと違う、、、ということで、東北ずん子ちゃんを購入したのです。
実際に、自分が歌わせたい歌を歌わせてみないと、バーチャルシンガーがどのような声を出し、どのような歌い方をするのか、わからないものです。まあ、これには私の技術不足もあるのですが、勉強するより、まず動画を作っていくことが大切だと思ったので、、、
ああ、散財物語、、、
ただ、IAの歌声も好きです。かぐやさんに歌わせるか、また他のキャラクター作って歌わせるか考え、何らかの形で使用する予定です。
歌声と演奏の作成方法は、こちらの記事で紹介しています。(記事作成中)
5 音声合成ソフトで会話を作成
前述のとおり、一つのソフトで会話と歌声両方を作成しようとする私の野望は破れ、音声合成ソフトを購入することとなりました。所謂、VOICEROID(ボイスロイド)です。
初音ミクなどでも、話し声を作成する方法はあるらしいのですが、勉強している時間がなかったため、手っ取り早く音声合成ソフトを購入することとしました。
東北イタコ
チャンネルの案内人である「かぐや」の声は、落ち着いて少し色気のある東北イタコを採用しました。
[char no=”1″ char=”かぐや”]初代かぐやです[/char]
[char no=”4″ char=”かぐや”]二代目かぐやです[/char]
「VOICEROID2 東北イタコ|ダウンロード版」は、Amazon で購入しました。
かなり使用しやすく、普通に文字を打つだけでほぼ自然に読み上げてくれます。そして、所々おかしくなる発音やイントネーションを修正する、という感じです。
特に人物の名前はイントネーションがおかしくなることが多いのですが、人物名をローマ字で入力すると、今のところうまくいっています。
紲星あかり
東北イタコが使いやすかったことから、第二回「青葉の笛」から「さら」の声優は紲星あかりを採用しています。
[char no=”5″ char=”さら”]二代目さらの声は、紲星あかりちゃん[/char]
「VOICEROID2 紲星あかり|ダウンロード版」は Amazon で購入しました。
初代「さら」の声優だった「さとうささら」ちゃんは、また別のキャラクターで使用したいと思います。
話し声の作成方法は、こちらの記事で紹介しています。(記事作成中)
6 キャラクターを作成する
「6」としていますが、これは動画を作成しようと決めたときから作業を始めています。
どのような動画にするのか、キャラクターは2Dか3Dか、或いはゆっくり系か。
最初は「ゆっくり」で作ろうと思っていました。これは動画作成無料ソフト「ゆっくりMovieMaker」が、初心者の私でも使いやすい印象を受けたからです。
しかし、不安になりました。
「ゆっくり系」は、ご存知の方も多いと思いますが、頭だけの饅頭キャラが機械的な音声でしゃべる、あれです。
その頃私は「ゆっくり系」ではまっている動画があり、けっこうかわいいと思い気に入っていたのですが、いざ自分がチャンネルを立ち上げようとしたとき、いずれ自分がこれを「気持ち悪い」と思うようになってしまうのでは、という不安がふと頭をよぎったのです。
しかし、私はキャラクターを作成したり、アニメーションにしたりする知識も技術もほぼ皆無であったため、2Dの静止画で動画を作成することにしました。それで作成したのが、第一回「早春賦」です(式部は3Dキャラ動画となっていますが、、、)。
「かぐや」と「さら」は、商用利用可で、さらに無料でキャラクタ-使用を認めてくださっている、「三日月アルペジオ」様のホームページを使用させていただきました。美形で魅力的なキャラクターが揃っている、とても素敵なサイトです。
[char no=”1″ char=”かぐや”]「かぐや」は三日月アルペジオ様のホームページでは「雪割草の魔女」として紹介されていました[/char]
[char no=”2″ char=”さら”]「さら」は三日月アルペジオ様のホームページでは「エクリエル」として紹介されていました[/char]
しかし、上述の理由で初音ミクの声に合うキャラクターを探すこととなりました。条件としては、幼い少女であること、できれば式神っぽい姿をしていること、商用利用可で幅広い利用を認めてくださっているキャラクターであること。
そこで見つけたのが、ピクシブ株式会社が運営する「BOOTH」というホームページで販売されていた、オオカナダモ様が作成された「式」というキャラクターでした。
[char no=”6″ char=”刑部”]私です[/char]
「式」を使わせていただくにあたり、2Dだった「かぐや」と「さら」も3Dへと変更することとしました。自在にキャラクターが動くアニメーション動画にしたい、という思いがあったためです。
3Dキャラ作成にあたっては、式部の作成に使用した、無料で3Dキャラを作成することができる「Vroid」を使用させていただきました。そして、瞳や服、髪型などを「BOOTH」で購入し、キャラクターを作成しました。
[char no=”4″ char=”かぐや”]二代目かぐやです[/char]
[char no=”5″ char=”さら”]二代目さらです[/char]
[char no=”3″ char=”式部”]式部だけは一話から変更がありませんが、声が変わります[/char]
キャラクターや衣装にも著作権はあります。これを侵害しないよう、作成者の利用規約をよく読み、商用利用可で、使用報告の義務のないものを使用させていただきました。
7 キャラクターを動かす
キャラクター、歌声、話し声の準備ができたら、ストーリーに沿ってキャラクターを動かしていきます。
当初、アニメーションのように3Dキャラを動かしたくて、「Unity」という無料で利用できるゲームエンジンを使用していたのですが、思いっきり挫折しました。歩く、走るといった単純な動作まではできたのですが、髪や服を揺らすという細かい作業が思うように進まず、このままでは、第一回「早春賦」の公開が夏を過ぎてしまう、、、という焦燥感から、別の方法で動画を作成することとしました。
そこで見つけたのが、「Miku Miku Dance(ミクミクダンス)」という無料のアニメーション作成ソフトです。
これも「Unity」と同様、キャラクターに設定されたボーンという関節のようなものを操作して動きをつくるのですが、配布されているモーションやポーズを使用することで、ボーン操作の知識がなくても、キャラクターに動きをつけることができます。
しかし、いざ自分が使いたいものを探してみると、なかなか見つからないもので、第二回「青葉の笛」でも、結局無難な棒立ちと簡単なポーズで、口パクをさせるだけの動画となっています。
また、その口パクもかなり迷走しました。
「Miku Miku Dance(ミクミクダンス)」は、VSQファイルによるリップシングが可能なのですが、クリプトン社の歌声合成ソフトでの書き出しはVSQXファイルとなっているため、そのままでは「Miku Miku Dance(ミクミクダンス)」で口パクをさせることができません。
VSQXファイルをVSQファイルに無料で変換できるソフトはないか、、、そこで見つけたのが、「Miku Miku Voice(みくみくぼいす/MMV)」でした。(正確にいうと、WAVデータを元にVSQデータを生成するツール。)
※Miku Miku Voice をダウンロードするには、開発者である樋口優氏が作成した「Vocaloid Promotion Video Project」ホームページにある、1.6なんちゃってツール(Ver.0.1a)という箇所をクリックしてください。
ちなみに、ボイスロイドで作成した話し声も、wavファイル出力をし、それを Miku Miku Voice で読み込み、日本語を入力し、VSQデータを生成して、それをMiku Miku Dance に読み込み、モデルに口パクをさせる、という作業を行っています。
また、音声以外でいえば、「Vroid」は vrm形式のモデルデータで出力されるのですが、これを Miku Miku Dance に読み込ませる場合、pmx形式に変換する必要があります。
私は、無料で利用できる VRM2PmxConverter というソフトを使用しています。中国語のサイトで少し怖かったのですが、使用している方が多いので、勇気をもってダウンロードしました。かなり使いやすいソフトです。(っていうか、ただvrmファイルを読み込ませるだけで、自動的にpmxファイルを生成してくれます。)
もう一つ、私が手を出したソフトに、「キャラミん Studio」というものがあります。
「キャラミん Studio」は、様々なボイスロイドをプロデュースしている株式会社AHSが提供するソフトで、キャラクターを自動で踊らせることができるミュージックビデオ作成ソフトです。また、VSQXファイルでのリップシングにも対応しているため、初音ミクの音声ソフトで作成したデータをそのまま使用することができます。
「キャラミん Studio」には無料版もありますが、これはただ音楽データを読み込み、キャラクターを踊らせることしかできません。
その点、有料版では、振り付けを操作したり、キャラクター選択の幅が広っがったり、また、リップシング機能があるなど、かなり操作性の自由度が高くなります。
「キャラミん Studio|ダウンロード版」は、Amazon で購入しました。
とても使いやすいし、私のように動画作成知識が乏しくても、簡単にキャラクターを動かすことができます。
ただ、あくまで「自動で踊らせることができるミュージックビデオ作成ソフト」なので、私が望まない動きまでしてしまいます。動作には決められたパターンがあり、それを組み合わせることで自由に振り付けを作成することもできるのですが、やはり無駄な動きをしてしまうのです。
ちなみに、第一回「早春賦」の式部は、「キャラミん Studio」により動きを作成しています。なかなか思うようなポーズがなく、結局棒立ちで歌わせることにしたのですが、それでも無駄に動いています。
ただ、とても面白いソフトです。これは、比較的安価な値段を設定することで、できるだけ多くの子どもたちが遊んでほしいという思いで開発されたソフトでもあるので、この辺りは仕方がないのでしょう。
「Miku Miku Dance」にせよ、「Unity」にせよ、いずれは自分でキャラクターに動きをつけてみたいと思っています。
8 動画作成ソフトで動画を作成し、You Tube にアップする
動画作成ソフトは、無料で使用できる「AviUtl」というソフトを使用しています。「AviUtlの易しい使い方」というページで、ダウンロードの方法から使用方法まで細かく説明されています。また、使用している方も多いため、わからないときはすぐにインターネットで解決策を見つけることができます。
背景や、動植物のイラストなどは、以下のサイトを利用させていただいています。
画像素材【PIXTA】、Shutterstock、は有料ですが、その分、たくさんの素敵な素材の中から気に入ったものを探すことができます。
外国のおしゃれな写真やイラストがほしいときは「Shutterstock」、日本的な素材がほしいときは「画像素材【PIXTA】」、という感じで探しています。
写真やイラストにも著作権があります。他人の著作物は、ルールを守り利用させていただかなければなりません。その場合、こういった画像提供サイトがとても役に立ちます。
まとめ
以上、とても簡単に、ですが、私の動画作成の流れと、使用しているソフトやサイトについてまとめてみました。
前述しましたが、これは私の備忘録でもあるため、知識のある方がみたら「すごい遠回りな作業をしているな」と感じる部分もあると思います。
今後勉強しながら、少しずつですが動画を作成し、少しでも多くの童謡唱歌を紹介していきたいと思っています。
おまけ
動画作成をするようになり、今まで無縁だったパソコンの空き容量不足という事態に陥り、急遽外付けハードディスクを購入しました。
据え置きタイプとポータブルで迷いましたが、自宅にあるどのパソコンでも使用できるよう、ポータブルタイプを選びました。
私が購入したのは、「BUFFALO USB3.1(Gen.1)対応 耐衝撃ポータブルHDD 4TB ブラック HD-PGF4.0U3-GBKA」です。まだ動画作成数が少ないので参考にならないかもしれませんが、今のところストレスなくサクサクと動いてくれています。
毎日のように You Tube に動画を掲載されている方は、データ管理、どのようにしているんでしょうね?