映画「ピーターラビット」のご紹介~愛は決して減ることはない~

ずいぶんと久しぶりの更新となってしまいました。
以前にもお話しましたが、私は強迫性障害という精神疾患をもっています。

強迫性障害については、以前書いたこちらの記事をご覧ください。

強迫性障害(OCD)について

強迫性障害と私(発症)

強迫性障害と私(病気がわかってから)

強迫性障害と私(その後)

強迫性障害と私(今苦しんでおられる方へ)

なんとなく、この病気になってから失ったもののことばかり考えてしまいます。
石けん類、衣料洗剤、除菌ウエットティッシュ等の消耗は、一般の方の比ではありません。
スマートフォンも、自宅用と外用の二つを契約しています。
おしゃれの幅も狭まりました。
服はどんなものでも一度着たら洗濯をします。ウールのコートなんて着ることはできません、洗えないから。
今は洗濯機で洗えるコートも多く売っていますが、洗濯する際かさばります。そうすると、本当に洗えているのかどうか不安になるのです。で、結局真冬でもコートを着ずに出勤しています。端から見れば、相当な変わり者です。

「私は強迫性障害に苦しんでいるけれど、得たものもある」
強がりでもそんな言葉は口から出てこないし、正直そう感じたことも一切ありません。
昔は当たり前にできていたことが、今はできない。何をするにしても精神的な制限がかかる。

正直とてもしんどいけれど、それでも毎日の生活は続いていきます。

自由になりたい。
そういうとき、人はどうするのだろう。

着ている服が重いからといって一つずつ脱いでしまえば、丸裸の無防備な自分が残るだけ。
それなら、好きな服を着て楽しんだ方がいい。
きっと自由も同じこと。
自分を苦しめる物事をただ排除していくのではなく、それらをしっかりと受け入れ、認め、そしてそれらとの上手な付き合い方を見つけていくことが、自由へとつながっていくのだと思う。

心って、やっかいなものですね。

人は、全くストレスのない状態に置かれると、逆に不安になってしまうのだそうです。
適度なストレスは、健康な心には必要。
まあ、この場合のストレスは、向上心などにつながっていくプラスのストレスのことでしょうけど。
やはり、マイナスのストレスは無いにこしたことはありません。

こんな悶々とした生活を送る私が、最近元気づけられた作品をご紹介します。

映画「ピーターラビット」
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今年5月に日本で公開されたこの映画は、ブラックベリーアレルギーの男性にアナフィラキシーショックを起こさせるためにピーターたちがブラックベリーを投げつけるシーンや、原作とはまるでイメージの違う登場人物のキャラ設定に批判の声も大きい作品でしたが、私はけっこう気に入っています。
歌うすずめたちもかわいいし、動物たちのもふもふ具合も完璧、そして、表情がとてもキュート。

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ピーターは世界で一番幸せなウサギ。たくさんの仲間に囲まれ、画家のビアという心優しい大親友もいる。亡き両親のことを想うと寂しいけれど、ビアの存在がすべてを吹き飛ばしてくれる。ところがある日、大都会ロンドンから潔癖症で動物嫌いのマグレガーが隣に引っ越してきたことで、ピーターの生活は一変してしまう。

子どものころ、親友が他の友だちと仲良くなっていくことで不安を感じたことありませんか?
また、小さな子どもが兄弟姉妹に嫉妬してしまうこともあります。
今まで自分が受けていた愛情が、他の誰かに注がれいくという不安。

ピーターも、大好きなビアがマグレガーという青年と恋に落ち、仲良くなっていくことに不安と焦りを感じていきます。
そんなとき、ピーターのお母さんは、ピーターの心に語りかけます。

「愛は無限、決して減ることはない。
あなたに妹が生まれても、私のあなたへの愛は大きくなるばかり」

そして、ピーターの心も少しずつ成長していきます。

この作品、続編の制作が決まってるようですね。
とても楽しみです。

映画「ピーターラビット」オフィシャルサイトでは、ピーターたちが歌って踊っているかわいい映像を見ることができます。

映画「ピーターラビット」オフィシャルサイト

私は毎日これを見てとろけています。
もちろん、ブルーレイ&DVDセットも買ったし、アマゾンPrime Videoも購入しています。

ただ、原作にも出てくるマグレガーおじさんは、この映画では少し気の毒な描かれ方をしています。
彼は原作でもピーターのお父さんを食べちゃったし、ピーターたちを捕まえようとします。
ただ、人として自分の生活のための畑を守るのは当然のこと。マグレガーおじさんは、原作でも決して悪い人ではなく、真面目な農夫なのだと思います。
でも、この映画では、演出上仕方なかったにしても、本当にイヤな人として描かれているのが、なんとなく気の毒に感じてしまいます。

次作では、どんな出会いと物語がピーターたちを待っているのでしょう?

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