2020年もあとわずか。
今年私が購入したものの中で、良かった物の一つが、宅配ボックス(delivery box)です。
インターネット通信販売をよく利用する私は、家族に受け取りをお願いするのが少し気が引けていたので、ずっと欲しいとは思っていたのですが、なかなか購入に踏み切れませんでした。
しかし、4月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が国内で拡大し、全国一律で緊急事態宣言も発令される中、家族に受け取りをお願いするのが益々気が引けるようになり、同時に配達してくださる方も、なるべく人との接触は避けたいだろうと考え、ようやく宅配ボックスを購入することにしました。
今では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はマスクの着用や手洗いの徹底などで、ある程度は感染予防できるものだとわかってきましたが、4月頃はわからないことの方が多かったですからね。
宅配ボックスを購入し、実際に使用した感想としては、ほんとうにいいものです。これがもっと普及していけば、配達業者の方も、受け取る私たちも相当楽になると思います。家を新築するときは、はじめから宅配ボックスを設置すべき、とさえ思います。
ということで、今回は、宅配ボックスの購入を迷っておられる方へ、私の購入体験が参考になれば良いと思い、この記事を書いています。
宅配ボックスといってもいろいろ
宅配ボックスといっても、家のタイプにより設置できるものは異なります。
例えばマンションやアパートで、共有の廊下に物を置きにくい場合もあるでしょうし、一戸建てでも、家に入る玄関が道路に直接面している場合と、玄関が広めである程度自由に物を置けるタイプの家とでは、置くことができる宅配ボックスの種類も異なります。
私の家は、一戸建てで、道路に面した門扉から、実際に家に入る玄関まで距離があるタイプの家で、比較的宅配ボックスを設置しやすい環境です。
ちなみに、私が購入したのは、パナソニック コンボライト ラージ&ミドル 2段セットです。少しお高めですが、家の顔である玄関に置くものであること、あと、セキュリティー面を考え、いろいろと考えた結果、こちらの商品にしました。
本当は、荷物を家の内部から受け取るタイプのものが欲しかったのですが、これは商品を壁に埋め込む必要があるため工事が必要で、断念しました。
これから家を建てる方、玄関まわりのリフォームの予定がある方は、埋め込みタイプの宅配ボックスを検討してみるのもいいと思います。
ちなみに、こういうタイプのものです。
私が宅配ボックスを選んだ基準
便利な宅配ボックスですが、多くの種類があり、その利用頻度、よく購入する商品、玄関の構造など、ご家庭によって使い勝手が良いと感じるものは様々です。
私が宅配ボックスを選ぶ基準としたものは、以下のとおりです。
大きい荷物が入る
大きい荷物といっても様々ですが、目安としてamazonパントリー(縦28cm、横52cm、高さ36cm)が入るものを探しました。
複数の荷物を入れることができる
楽天市場で商品を購入した場合、特定の店舗から荷物が発送されるため、ほとんどの場合一つの注文で一つの箱なのですが、amazonで購入した場合、例えば販売・発送をamazonのものに統一して注文し、「なるべくまとめて発送」にチェックを入れても、倉庫の関係なのか、小分けで商品が発送される場合が多いです。これが同じ配達業者であれば、宅配ボックスの大きさに余裕があれば複数の荷物を入れていただくことは可能なのですが、配達業者が異なる場合、二つ目の荷物が届いたとき宅配ボックスが使用中だと、結局不在配達となってしまいます。
また、私の通信販売の他にも、家に送られてくる荷物はあります。
なので、少なくもとも1日に2つの配達業者が利用できるものを探しました。
これで、かなり商品は絞られます。
配達員が利用しやすく、手間のかからない商品
宅配ボックスを設置する目的の一つが、多忙な配達員の手間を少しでも軽減することです。
宅配ボックスには、宅配業者が暗証番号を設定し、それをポストに入れる、というようなものもありますが、忙しい配達員にとって、これはかなり煩わしい作業になると思います。
また、荷物の受け取りには印章も必要で、これはいたずら防止のためにも隠すように設置するのが普通です。そして、その隠し場所も配達員にわかりやすい場所である必要があります。
これらの条件を満たすものとして、「少ない動作で鍵かけ、押印もスムーズ」にできる商品を探しました。
衛生面で安心できる商品
これは、私にとってはかなり重要な条件です。
強迫性障害で潔癖症の私は、地面が苦手です。
荷物をBOXから出すのに、しゃがまなくていい商品、そして、お手入れのしやすい商品を探しました。
その結果、最終的に次の二つの商品に絞ることができました。
・イギリス発のオシャレな宅配ボックス Brizebox ブライズボックス EXラージ
それぞれの商品の特徴
イギリス発のオシャレな宅配ボックス Brizebox ブライズボックス EXラージ
一番欲しかったのは、「イギリス発のオシャレな宅配ボックス Brizebox ブライズボックス EXラージ」のボルドーです。
見た目もおしゃれでかわいいし、何より配達員の手間もかかりません。
イギリス発のオシャレな宅配ボックス
「brizebox ブライズボックス」は、英国発のデザイン性の高い宅配ボックスです。
シンプル且つスマートな外見は、英国本土だけでなく、アメリカやカナダでも人気を博しています。
複数回の受け取りが可能
「brizebox ブライズボックス」は、受取り可能な限界内容量を超えるまでは、何度でもお荷物の受け取りが可能です。
そして、受取り可能な限界内容量を超えた場合引き出しにロックが掛かかる仕様になっています。
使い方もシンプル
配達員にとっても、優しいシンプルな使い勝手で、スムーズな導線でお荷物が受け取れます。
また、内部の底には壊れやすいものなどを受け取れるよう、スプリング機構で衝撃を吸収するソフトドロップシステムが搭載されており、人だけでなく、荷物にも優しい仕様となっています。
動画では配達員は荷物を入れるだけですが、実際は印鑑ホルダーが付属しており、それを引き出し内側に取り付けたマグネットフックに引っかけるか、その他適切な方法で宅配ボックス内のわかりやすい位置へ設置することとなります。
とても魅力的な商品ですが、最も大きいEXラージにすると、横幅が60cmあり、我が家の玄関では少し置き場所に困る感じだったので、断念しました。
パナソニック コンボライト ラージ&ミドル 2段セット
最後まで「イギリス発のオシャレな宅配ボックス Brizebox ブライズボックス EXラージ」と迷いましたが、最終的に私が購入したのが、「パナソニック コンボライト ラージ&ミドル 2段セット」です。
パナソニック(Panasonic)は、日本であればどの家庭にも何かしらの商品があるといっても過言ではないくらいの、日本を代表する企業です。
そして、あまり知られていませんが、パナソニックは、1992年から宅配ボックスを製造・販売しています。
メーカーへの信頼、実績ともに、安心できる商品です。
見た目もシンプルですっきりとしており、主張しすぎず、それでいて高級感もあるため、玄関をおしゃれに演出してくれます。
大きさは、ミドルタイプ(W390×D473×H590)とラージタイプ(W390×D473×H790)があり、これを上下に組み合わせて使用することも可能です。
ラージタイプだとamazonパントリー(280×520×360)も入るし、2段にすることで、配達業者が異なった場合の複数荷物の受け取りも可能です。
パナソニックは、もともと電力を使用しない「COMBO」シリーズを展開していましたが、これを軽量化し、業者に依頼しなくても購入者で簡単に設置できる仕様の「COMBO-LIGHT」を、2019年に発売しました。
「COMBO-LIGHT」は、施錠と押印が同時にできるため、配達員の方も少ない動作で荷物を預けることが可能です。
軽くて丈夫
「COMBO-LIGHT」は、変化しにくい高耐候性樹脂板による二重構造で、ボックス部はコンテナケースの構造を応用し堅牢性を確保しています。
閉じ込め防止機構
小さな子どもさんがおられるお家は、子どもさんが宅配ボックスの中に入って遊んでしまう、ということも心配の一つだと思います。
「COMBO-LIGHT」は、万一、子供が閉じ込められた場合でも、内部のボタンに触れると施錠が解除され、内部から開くことが可能です。
そうはいっても、子どもさんが宅配ボックスの中に入らないよう、充分に気をつけましょう。
押印と施錠が同時に完了
「COMBO-LIGHT」は、差込口に伝票を入れ、ボタンを下げれば、施錠と押印を同時に行うことができます。
ちなみに、私は配達員の方がスムーズに作業できるよう、下の写真の「配達方法」の部分を印刷し、それを透明クリアファイルに入れて、宅配ボックスの側面に貼り付けています。
地面に固定する方法は、パナソニックの公式動画を参考にしてください。
宅配ボックスは配達員の方にわかりやすく
せっかく宅配ボックスを設置しても、配達員の方にそれを認識していただかないと意味がありません。
宅配ボックスは、シールを貼るなどしてそれが「宅配ボックス」であることをわかってもらえるようにし、さらに玄関のわかりやすい位置(インターホンの近くなど)に、宅配ボックスの利用を促す表示をしておくことが大切です。
表示は自作することもできますし、かわいいシールもたくさん販売されていますので、とにかく配達員の方にわかりやすいようにする工夫をしましょう。
まとめ
宅配ボックスを購入して半年近く建ちましたが、本当に購入して良かったと思っています。
郵便局、佐川急便、クロネコヤマト等、今のところ全ての業者の方が使ってくれますし、宅配ボックスを設置してから一度も再配達のお願いをしていないのも事実です。
また、家族に「今日○○時くらいに荷物が来るから受け取っておいて」なんてお願いをしなくてもいいのも、気持ちが楽です。
宅配ボックスは、自作することも可能ですが、盗難などの可能性もあるため、セキュリティー面を考えると、きちんとしたものを作る必要があり、あまりDIYが得意でない方は購入する方が良いと思います。
今回私が紹介した2商品の他にも、もっと安価で使いやすい商品はたくさんあります。
宅配ボックスの利用頻度、そしてそれを置くことができる環境は、各家庭によって異なります。
宅配ボックスは長く使う物ですし、また、玄関に置くことからその家の顔ともなり得るものです。
それぞれの商品の利点や欠点をよく比較し、納得のいく商品を選んでください。