私とジャーマン・シェパードとの思い出

突然ですが、私はジャーマン・シェパード・ドッグ(ドイツ語: Deutscher Schäferhund、英語: German Shepherd Dog)が大好きです。


犬界の超絶イケメンにして心優しきスーパースター、ジャーマン・シェパード。

 

 

素敵です。ため息が出ます。いつまででも見ていられます。

 

私とジャーマン・シェパードとの思い出

私は幼い頃から動物が大好きで、カナリヤやインコ、文鳥、シマリス、ウズラ、金魚など、様々な動物たちと一緒に暮らしていましたが、犬と暮らす夢はなかなか叶いませんでした。

私が小学校4年生になったとき、絶対的決定権を持つ祖父の「クトロに犬をかってやろう」という一言で、私の長年の夢が叶うこととなります。

私としては柴犬のような犬を想像していたのですが、祖父ははじめからジャーマン・シェパードと決めていたようです。祖父はもともとジャーマン・シェパードが大好きで、「犬はシェパードしか飼わん」という人でした。若い頃から何頭ものジャーマン・シェパードと暮らしており、様々な思い出話を聞かせてくれていました。なので、「クロトに犬を」なんて言いながら、本当は自分がまたジャーマン・シェパードと暮らしたかったのかもしれませんね。

私が小学校4年生の秋、生後三ヶ月のジャーマン・シェパードの子犬が我が家にやってきました。男の子です。

名前は既に決めてありました。父や祖父、祖母からよく聞かされていたジャーマン・シェパードの思い出話、その中で、私が一番気に入っていた名前、仮に、ユリウスとしておきます。

9月、遠方から飛行機でやってきたユリウスは、乗り物酔いでドロドロの状態で、色も黒い部分が多く、耳も垂れており、私が知っているジャーマン・シェパードのイメージとはだいぶ異なっていました。そしてブリーダーさんから「この子はこれしか食べません」と渡されたとても高価なドッグフード。

初めての犬との生活は、とても楽しかったです。学校にいても頭にあるのはユリウスのことばかり。家に帰ると、毎日弟と一緒にユリウスを連れて出かけていました。学校が早く終わり、家に帰りこっそりと部屋を覗くと、祖母がユリウスとお話をしてしていたことも思い出します。

それから一月ほどして、躾のためにユリウスを三ヶ月ほど訓練学校に預けることになりました。最初から決まっていたことですが、とても寂しかったです。

訓練学校は、所謂、警察犬訓練学校で、家庭犬の躾も行っている場所です。確か、会いに行くのも一月に一回程度しか許されていなかったように記憶しています。

会いに行くと、遠くから訓練士さんを引きずるようにして必死にこちらに近付いてくるユリウスの姿は、とても嬉しかったです。そして、会いに行く度、垂れていた耳が立ち上がり、真っ黒だった身体に明るい茶色が目立つようになり、みるみる成長していく姿に、少し寂しさを感じていました。

わずかしかないかわいい子犬期を共に過ごすことができないのは寂しいですが、この時期の躾がいかに大切かということは、今の我が家の自由気ままな愛犬たちを見ていて、つくづく、実感として感じさせられています。

今はもう、ユリウスも、祖父も、祖母も、天国の住人となってしまいましたが、あの頃の思い出は私の宝物だし、生涯で一番幸せな時代だったような気もしています。

だから、ジャーマン・シェパードは、私の思い出であり、幸せだった頃の記憶であり、そして永遠の憧れでもあるのです。

正直な気持ち、生涯でもう一度くらい、ジャーマン・シェパードと一緒に暮らしたいです。でも、そのためには、この強迫性障害と、仕事のことをなんとかしないといけませんね。だって、ずっと一緒にいたいし、大型犬ともなれば訓練や運動にもより多くの時間が必要ですから。

 

ジャーマン・シェパード、てどんな犬?

私が憧れて止まないジャーマン・シェパードについて、少し説明したいと思います。

ジャーマン・シェパード(ドイツ語:Deutscher Schäferhund、英語:German Shepherd Dog)は、1880年代後半、ドイツ帝国陸軍騎兵大尉マックス・フォン・シュテファニッツ (1864~1936)らにより、中部および南部ドイツの山岳地方で飼養されていた家畜番の犬種を基礎とし、より高度な作業能力を有する使役犬(軍用犬)の開発を目指して作出された犬種です。

マックス・フォン・シュテファニッツらは、各地の作業犬種の調査を行い、軍用犬としてより適していた、アルトドイチャー・ヒューテフント(Altdeutsche Hütehunde)(オールド・ジャーマン・シープドッグ、又は、オールド・ジャーマン・シェパード)を選択し、それに繁殖と改良を加え、1899年にジャーマン・シェパードを完成させたといわれています。

アルトドイチャー・ヒューテフント(Altdeutsche Hütehunde)
Licensed under Creative Commons License ”CC BY-SA 2.5″ , via Wikimedia Commons.

 

ちなみに、現在のジャーマン・シェパード・ドッグが誕生してからは、それまでジャーマン・シェパード・ドッグと呼ばれていた犬種は、原種のといった旨を表す言葉(ドイツ語では「Altdeutsch」アルトドイチャー、英語では「」オールド)という単語が冠せられアルトドイチャー・ヒューテフント(Altdeutsche Hütehunde)(オールド・ジャーマン・シープドッグ、又は、オールド・ジャーマン・シェパード)と呼ばれるようになりました。

 

アルトドイチャー・ヒューテフント(Altdeutsche Hütehunde)
Licensed under Creative Commons License ”Copyrighted free use″ , via Wikimedia Commons.

 

アルトドイチャー・ヒューテフント(Altdeutsche Hütehunde)は、能力重視で繁殖されてきた犬種で、上の2枚の写真のように、容姿も様々です。筋肉質の体格で、脚もやや太め、背は平らで、首も太く頑丈、そして、マズルは先細りで長く、腰もしっかりしているのが特徴です。

体高55〜65cm、体重22〜40kgの大型犬で、性格は主人家族に忠実で従順、仕事熱心で知的です。ジャーマン・シェパード同様、学習能力が非常に高く、しつけの飲み込みがとても早く、状況判断力も優れています。

しかし、アルトドイチャー・ヒューテフント(Altdeutsche Hütehunde)は、現在数が非常に少なく、原産地ドイツでは最も絶滅の危険性が高い犬種の一つとして指定され、保護・繁殖が推進されています。アルトドイチャー・ヒューテフント(Altdeutsche Hütehunde)の大半はドイツでのみ飼育されており、他の国で見かけることは、ほぼないようです。

 

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ジャーマン・シェパードの適正飼養

日本では警察犬のイメージが強いジャーマン・シェパードですが、欧米では家庭犬としも人気があります。

まあ、あちらは家や庭も広いですからね。

ただ、ジャーマン・シェパードを家庭犬として迎える場合、幼少期にしっかりとした服従訓練を受けさせることは必須です。大型犬であるジャーマン・シェパードは、力も強いですし、頭がいい分、支配的、攻撃的になる傾向があります。

ジャーマン・シェパードは、素晴らしい、とても魅力的な犬種です。そして、その犬の最大限の魅力を引き出すためには、適正な訓練、育成、運動、そして深い愛情が必要です。これは、シェパードだけでなく、全ての犬が同じですね。

今の愛犬たちも、私の大切な宝物です。もっともっと犬のことを勉強し、愛犬たちの声を聴き、愛犬を含め家族みんながより幸せな生活を送ることができよう、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

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