「藤原氏の栄華」と「武士の台頭」

2024年大河ドラマ「光る君へ」、私は平安時代が好きなので、とても楽しんでいます。

「光る君へ」の登場人物たちは、その生涯がはっきりとわからない部分が多いことから創作が比較的自由にでき、視聴者もそれを受け入れやすい部分があります。
史実はしっかりと描き、人々の心の動きなどは、現代人でもわかりやすく、そして「光る君」の光源氏に象徴される「ときめき」も、しっかりと描いていると思います。

大河ドラマといえば、2022年「鎌倉殿の13人」も好きでした。

戦乱、裏切り、疑心など、血なまぐさい要素の多い時代とテーマですが、抗えない時代の波に飲み込まれ、流されながらも、そこに生きる人々の心の動きが切ないほどに描かれていたと思います。また、源義経、畠山重忠など、今までの作品と違う新しい人物像も面白かったですよね。

「光る君へ」も「鎌倉殿の13人」も同じ平安時代。
ただし、平安時代といっても、794年から1185年の390年間あります。
この長い平安寺の中で、藤原道長を中心とした「藤原氏の栄華」と、源氏と平氏に象徴される「武士の台頭」との時系列が気になり、年表にまとめてみました。

画像にすると文字が小さくなってしまったので、ファイルリンクも貼っておきますね。
「藤原氏の栄華」と「武士の台頭」年表

源氏と平氏が進出するきっかけとなった「承平天慶の乱」(平将門の乱、藤原純友の乱)は、藤原道長が誕生するより30年ほど前の出来事です。
そして、道長は62歳のとき死去(おそらく糖尿病)していますが、その正妻である源倫子(90歳くらいまで長生き)、道長と倫子の子である藤原彰子(一条天皇の皇后)、藤原頼通(道長の別荘「宇治殿」を「平等院鳳凰堂」に改修)の生涯の間には、源氏にとって「武門の家の中で最高の格式」であることを語る神話的な出来事でもある「前九年の役」が起こっています。
平清盛の誕生は、源彰子の死後44年後のこととなります。
また、源頼朝の誕生は、同じく源彰子の死後73年後のこととなります。

盛者必衰、栄枯盛衰
栄華は永遠と続くものではなく、必ず下るときがくる。
何者かが栄華を極めている同じとき、次に台頭する何者かが少しずつ力をつけ、勢力を広げている。
こうして歴史は動いるのだと思うと、ほんと、おもしろいですよね。

2024年の50年後、100年後は、どうなっているのでしょうね?
まあ、現在の日本には、歴史でいうような「最高権力者」はいないので、大河ドラマで描かれるような派手な権力争いが繰り広げられることはないと思いますが、医療、技術の進歩や、人々の生活様式の変化は楽しみですね。(もちろん、自然、野生動物たちとの共存も必須です。)

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