「ちょっと待って、神様」(DVDのご紹介)

私の大好きなドラマなんですが、私の周りでは知っている人が少なく(というか、ゼロ)、再放送もされていないので、なんとなく寂しくて、ご紹介させてください。


「ちょっと待って、神様」(DVD)
(画像をクリックすると、amazonホームページが開きます。)



「ちょっと待って、神様」は、2004年1月5日から2月5日まで「NHK夜の連続ドラマ」で放送されたもので、原作は大島弓子さんのコミック「秋日子かく語りき」(角川書店)です。
このコミックは、現在では中古しか手に入れることはできなさそうです。


「秋日子かく語りき」大島弓子(角川書店)
(画像をクリックすると、amazonホームページが開きます。)



久留竜子(泉ピン子さん)は、家族からは迷惑がられながらも、毎日明るく元気に家族のために家事をこなし、日々を力いっぱいに生きるオバサン主婦です。

一方、天城秋日子(宮﨑あおいさん)は、両親の不仲などに悩み、毎日をなんとなく生きる女子高生です。

ある日、買い物を終えて自転車で帰宅していた竜子は、交差点の向うから自転車で走ってきた女子高生、秋日子を避けようしてトラックに跳ねられ、二人は道路に倒れます。

そして、天上の国へと行った二人の前に、神の使い(京本政樹さん)が現れます。

そこで、神の使いは、事故で亡くなったのは竜子であること、さらに、秋日子にはまだ命があるので下界へ戻るよう伝えます。

しかし、家族のことが気になる竜子は、秋日子の体を借りて下界に戻りたいと神の使いに懇願します。

両親の不仲などの家庭問題から生きる希望を失っていた秋日子はこれを承諾し、神の使いも「誰にも正体を明かさないこと」「期限までに戻らないと復帰できなくなる」ことを条件に、これを渋々認めます。

期限は7日間です。

そして、体は女子高生(天城秋日子)、中身はオバサン(久留竜子)としての2人の奇妙で新しい生活が始まります。

秋日子の同級生は、秋日子が急に明るく前向きになり、そして、オバサン化したことに驚きます。
恥ずかしがる秋日子ですが、竜子のオバサンパワーは止まりません。

竜子は秋日子の姿で自分の家族に近づきますが、自分の死を悲しまない家族の姿にショックを受けます。
そして、秋日子が両親の不仲という家庭問題を抱えていることも知ります。

お互いの闇の部分を知ってしまった二人ですが、もともと世話好きでポジティブ思考の竜子は、お互いの家族のために何かできないかと、必死で考え、頑張ります。そして、それを近くで見守る秋日子の心にも、少しずつ変化が生じます。

オバサン化した女子高生の日常と、ドラマはコミカルに描かれますが、家族について、そして生きるということについて考えさせらる、とても芯の深いドラマです。

普段は秋日子の姿で生活する竜子ですが、部屋で一人になり秋日子と話すときなどは、竜子の姿に戻ります。
女子高生の姿で落ち込む泉ピン子さんがとてもかわいく見えるので不思議です。

そして、私がこのドラマで特に印象に残っているのは、秋日子が繰り返す「私の家族(両親)は、私がいないとバラバラになってしまう。私は家族をつなぐために存在している。」というセリフです。

生きる希望を失いながらも、「家族をつなぐ」ということに自分の存在する意味をもたせ、そして、ただひたすらに家族仲良く暮らしたいという本心と、それが叶わない絶望感との間で苦しむ秋日子の姿は、もしかしたら共感できる方も多いのではないでしょうか?

また、落ち込みながらも必死に前向きに生きようとする竜子の姿からも、考えさせられることはとても多いです。

オバサンを熱演する宮﨑あおいさん、女子高生姿の泉ピン子さん、神の使いっぽくない京本政樹さんなど、他にも見どころは多いです。

さらに、津嘉山正種さん、塚本高史さん、勝地涼さん、安達祐実さん、碇由貴子さん、裕木奈江さんなど、少し懐かしい方もおられますが、俳優陣は豪華です。

そして、エンディングテーマ「元気を出して」(島谷ひとみさん)は、ドラマのほのぼのとした雰囲気と、そこに描かれる登場人物の寂しさ、悲しさ、ひたむきさが感じられ、ドラマを一層に引き立てます。

本当に良い作品だと思うので、さらに多くの方に知っていただきたいと思い、ご紹介させていただきます。

NHKさん、再放送してください!!

Sponsored Links