父が日本史が好きということもあり、幼い頃から歴史に触れる機会は多かったです。
そのせいか、我が家は全員が日本史に興味があり、ある程度は詳しいです。
そんな環境で育ったおかげで、元々日本史は「好き」だったのですが、それがさらに「大好き」となったきっかけは、両親が買ってくれた「ヤマトタケルノミコト」の物語を綴った一冊の本でした。
幼かった私は、ヤマトタケルという人物、その生涯が、とてもかっこよく美しくキラキラと感じられ、その美しく悲しい物語を、何度も何度も読み返しました。
そのうち、私は源義経と出会います。
後から気づきましたが、この二人、よく似ているんですよね。肉親に疎まれながらも、ただただその肉親に認められたい一心で、一つの目標に向かいひたすら真っすぐ進んでいく。しかしその願いが報われることはありません。二人とも、悲しい思いを抱えたまま夭折します。ヤマトタケルの場合父である景行天皇への、源義経の場合兄である源頼朝への、切ない程に真っすぐな思い。
そうです。二人とも物語です。ヤマトタケルの場合は神話だし、源義経の場合は後世に作られた物語による部分が多いのです。そして、二人とも女性と見紛うほどの美しい容姿。幼かった私がときめかないはずはないのです。そして日本人の特徴でもある「判官びいき」の感情に、幼い私は見事にはまっていきました。
そして、私の日本史オタクとしての人生が始まったのです。。。
ただ、私は何事も続きにくいのです。
「よっしゃ~、日本史極めるぞ!!」と、テキストを最初からずっと読んでいく。そして、疲れてしまうのが、たいてい鎌倉時代末期くらい。そしてしばらく休憩。いやいやこれじゃいけない、と、再び勉強再開。ここで、普通の人なら続きの鎌倉時代末期、室町時代から勉強を再開するでしょう。しかし、要領の悪い私は、再びテキストの最初から読み始めるのです。この繰り返しです。なので、妙に石器時代や縄文時代が詳しくなるという、おかしなことになっていくのです。この辺りの時代は、入学試験でもせいぜい1問~2問出題される程度のものです。
ということで、私の歴史はほぼ元寇と同時に終わってしまい、戦国時代や幕末になると、私にとっては「近代~現代」なのです。
それでも、父が世界史を含めた歴史全体に詳しいため、戦国時代や幕末に触れる機会も多く、ある程度の知識はありますけどね、、、
私が好きな時代は平安時代です。
一見華やかな時代ですが、呪いや怨念が渦巻く闇の部分が多いのです。
そして、何よりこの時代は、日本が国家としての、そして、日本人が日本人としてのアイデンティティーを確立していった時代だと思うからです。
それまでは、先進国である中国に学び、その文化をただただ一生懸命とり入れます。
しかし菅原道真が遣唐使を廃止して以降、日本独自の文化が花開きます。私は、この平安時代の在り様が違っていたら今の日本はなかったのではないかとさえ強く思っているのです。(まあ、どの時代もそうなんですけどね、、、)
長くなりました。
また追い追い語っていきたいと思います。
とりあえず、これが、私が日本史を好きな理由です。
(強引な締め括り・・・)